2005年東日本大学対抗ソフトテニス大会観戦記
とき 平成17年 7月 9日〜10日
ところ
王座決定戦の思わぬ敗戦から、1週間後の本大会で学生がどう気持を切り替えて戦ったか。
それと、学校の試験時期に重なり、キャプテン尾木選手及び岩崎選手の両名が1日目に出
場できず、準々決勝戦までどういう布陣で戦うかが見ものであった。
1日目
第4シードのため2回戦からの試合となり対群馬大学を3:0と降し、次の対戦の東北
福祉大学が1日目の山場になった。メンバーは1番手に大和田・西川組、2番手に的場・
大塚組、3番手に瀧本・大森組の新布陣であった。
1戦目 大和田・西川組 3:D 高橋・佐々木組
的場 ・大塚組 D:3 渡辺・吉野組
瀧本 ・大森組 D:1 村上・高見組
2戦目 的場 ・大塚組 D:3 高橋・佐々木組
(中央) B ―――――――― 1 (東北福祉)
東北福祉大学の佐々木選手は、ナショナルチームのメンバーで前衛ながらポイント力のあ
るサーブを持っておりオールランドの選手である。大和田・西川組は、ゲームの後半に弱
気になる(大事に成りすぎる)ことあり、惜しい試合を落としてしまった。攻撃は最大の
防御なることを今一度思い出して、奮起して欲しい。的場・大塚組は、的場選手が打って
上げての揺さぶりを掛けて、相手が苦しくなったところを大塚選手が決めるというパター
ンで勝利した。瀧本 ・大森組は、王座での経験を生かして落ち着いたゲームを展開して
楽勝した。2戦目 的場・大塚組は、1戦目と同様の戦法で仕留めた。特に相手前衛佐々
木選手にポイントさせない的場選手の技術は絶品であった。
2日目
準決勝戦は、宿敵明治大学と対戦。昨年の全日本で3年振りに明治戦に勝利して以来、今
春の関東リーグも完勝し、2連勝していた。尾木キャプテン、岩崎選手が戻っての常連メ
ンバーとなり、体制は整った。
1戦目 大和田・西川組 D:3 井部・田中組
的場 ・尾木組 D:4 星畑・新平組
高木 ・岩崎組 D:3 菅野・西田組
(中央) B ――――――― 0 (明治)
予想外の勝利となった。内容的には、どの試合も苦戦の連続でどうなるかゲームセットの
コールを聞かなければ、分からない際どい試合でした。昨年の勝利以来、苦手意識がなく
なったことが勝利をもたらした。それと、明治戦は特に、ファーストサービス率を上げた
ことが要因であった。
中央大学は何年振りの決勝進出か、優勝すれば19年振りになる。過去に4連覇した時代
もあったが、遠い遠い昔話になった感がある。対戦相手は日本体育大学でここまで無敵
の戦い振りで、決勝に進出してきた。先の、王座戦においても完璧の勝利であった。今や
、破竹の勢いである。3チームの力が平均して強く、穴がない。
決勝戦
1戦目 大和田・西川組 2:D 古賀・菅原組
的場 ・尾木組 2:D 篠原・宮本組
高木 ・岩崎組 2:D 松口・小林組
(中央) 0 ―――――――― B (日体大)
スコアーが物語るとおり圧倒的に押し切られた試合でした。今春の関東リーグでの勝
利が嘘のような完敗でした。何がこうまで差がついたのか。どの試合も前半、ツーオ
ールまでは対等に戦っていたが、5ゲーム目を落とし、そこから追いつけない。
中盤から後半に、日本体育大学のチームは前衛、後衛ともファーストサービスを確実
に、それも強烈なサーブをいれて来た。これはプレッシャを掛けた相当厳しい練習(繰
り返し、繰り返しの実戦方式)をやって来て得たものと思う。ゲームの後半、この1
本の差が勝ち負けを左右するのである。今の日本体育大学のチームは、ここ4,5年の
中で最強のチームではなかろうかと思われた。我が中央大学も来る8月3日からの全
日本大会に向かい、この1本のプレッシャを意識した練習を実践して、全日本連覇を
獲得してください。
総監督 石川恵脩 記